音楽

畠山美由紀&ショーロクラブLIVE

名古屋市の北に隣接する春日井市。ここ春日井にショーロクラブがやってきた。ショーロクラブは笹子重治(ギター)秋岡欧(バンドリン)沢田穣治(コントラバス)の3人によるユニットで、ブラジルの音楽「ショーロ」がその原点。2000年の夏、たまたまCDショ…

『ファルスタッフ』

3連休最終日、名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマへ向かった。お目当てはMETライブ・ビューイング、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で演じられたオペラを撮影し、世界中のスクリーンに配信するというスクリーンで観るオペラ。一昨年の『エンチャン…

『ジュリアス・シーザー』

この前の日曜日、名古屋駅近くのミッドランドスクエアシネマへと向かった。今にも泣き出しそうな曇り空とは裏腹に、足取りは軽く(!)心はワクワク。この日のお目当てはG.F.ヘンデルのオペラ『ジュリアス・シーザー(エジプトのジューリオ・チェーザレ)』…

『私のアイドル』

今週のお題は「私のアイドル」。このお題と全く同じタイトルの曲を知っている。チューリップというバンドが1974年にリリースした彼ら4枚目のアルバム『ぼくがつくった愛のうた』。その2曲目がその名もズバリ『私のアイドル』という曲。ミディアムテンポの8ビ…

ドーヴァー海峡の向こう側

日曜の昼下がり、服部駅で阪急電車を降りて歩くことしばし。表通りの喧騒を離れた住宅街の中に佇む可愛らしいホール、ノワ・アコルデ音楽アートサロンへと足を運んだ。お目当ては「ドーヴァー海峡の向こう側」という、一風変わった名前のユニットのコンサー…

『LIBERTANGO IN TOKYO』

ジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子のライヴ盤。2011年9月3日「東京JAZZ2011」。これまで何度も競演を果たしているジャズ・アコーディオンのリシャール・ガリアーノとの競演、バックは13人編成の「オーケストラ・カメラータ・ドゥカーレ」。アルバムタイト…

スーパーリコーダーカルテット“こんなリコーダーが聴きたかった!vol.7”

「帰ってイイ?」「ど、どうぞ・・・」。勤め先を定時に抜け出してスーパーリコーダーカルテットのコンサートに駆けつけた。 阪急西宮北口駅すぐ南にある兵庫県立芸術文化センター小ホール。高い天井に木目を活かした内装がとてもシックだ。ステージをぐるりと…

『Driving in the silence』

坂本真綾の新しいアルバムの一曲目はピアノの軽やかな音色で始まる。2声のコーラスが重なる6小節のイントロ、ピアノの右手が刻む8分音符が、冬の夜に音も無く降り続ける雪を思わせる。「君を好きになることは、自分を好きになること・・・」坂本真綾の歌…

スーパーリコーダーカルテット

大阪住之江区の下町、昔ながらの風情を残す安立(あんりゅう)商店街。その片隅にアンリュウリコーダーギャラリーというリコーダー専門店がある。このお店にはタケヤマホールという小さなホールがあって、ここでスーパーリコーダーカルテットのコンサートを…

タブラトゥーラ

大阪府堺市は室町時代から安土桃山時代にかけて南蛮貿易の港町として大いに栄えていた。南蛮船には音楽家も同乗していて、信長や秀吉もルネサンス期ヨーロッパの音楽を耳にしたという。そんな当時を偲び、堺市では「堺古楽コンサート」が開催されている。今…

照和

博多天神のライブハウス「照和」に行ってきた。九州出身のミュージシャンは多いが、まだ「めんたいロック」なる言葉も無かった1970開店の老舗ライブハウス。この店からチューリップ、海援隊、甲斐バンド、井上陽水、長渕剛など、数多くの大物がメジャーデビ…

ラ・プティット・バンド

休日の午後、大阪市北区のザ・シンフォニーホールへ足を運んだ。シギスバルト・クイケン率いるラ・プティット・バンドの来日公演、サブタイトルには「古楽器が魅せるバッハの真髄」とある。ブランデンブルク協奏曲から4曲(2,3,5,6番)、管弦楽組曲から1曲(2…

『異邦人』

一ヶ月ほど前のこと、きっかけは徳永英明だった。溜まった疲れを洗い流そうとサウナに行ったとき、テレビに徳永英明が出ていた。女性歌手のカバー曲を集めたCDが好評だという。家に帰り、You Tubeを覗いてみたら見覚えのあるタイトルがずらりと並んでいた。…

公演中止

一枚の葉書が届いた。6月に来日予定だったシュトゥットガルト室内管弦楽団の公演中止を告げる葉書だ。東日本震災の影響で来日が中止となったのでチケットを払い戻しするという内容。びっくりして残念な気持ちになった。 自分の勤め先は毎年春の行事として芸…

『LIMELIGHT』

ジャズバイオリニスト寺井尚子の『LIMELIGHT』を聴いた。2010年2月の『My Song』以来1年1ヶ月ぶりのニューアルバムだ。LIMELIGHTは言わずと知れたチャールズ・チャップリンの映画のタイトル。モノクロの渋いジャケットはその世界観を表すのだろうか。ショパ…

CD

子供の頃から週間のマンガ雑誌はほとんど買ったことがない。マンガは単行本で一気に読むのが好きだったから。テレビの歌謡番組などもあまり興味がわかず、気に入った歌手のレコード、それもシングルではなくアルバムでじっくり聴くのが好きだった。自分は基…

『You can't catch me』

前作『かぜよみ』から2年、坂本真綾7枚目のオリジナルアルバム『You can’t catch me』を聴いた。収録された全12曲は全て作曲者が違う。長年のパートナー菅野よう子や鈴木祥子に加え、スキマスイッチの常田真太郎や真心ブラザーズの桜井英俊、スネオヘアーこ…

『Living Hands』

先月訪れた心斎橋筋商店街で偶然出会ったSHEENAというアイリッシュを演奏するグループの1stアルバム、『Living Hands』を聴いた。定番のアイリッシュ・トラッド(アイルランドの伝統音楽)を中心に全13曲のアルバム。 古い音楽の場合、作曲者による楽譜が残…

『J.S.Bach:Orchestral Works & Concertos』

シギスバルト・クイケン率いるラ・プティット・バンドによるバッハ。ブランデンブルク協奏曲、管弦楽組曲、バイオリン協奏曲(1,2)2本のヴァイオリンの為の協奏曲、そして音楽の奉げ物が全部入っている。CD5枚組、バッハの有名どころが満載だ。 自分の中…

心斎橋筋商店街

この週末は金曜から地元に帰ったのだが、うっかりワイシャツを置いてきてしまった。週末しか洗濯できないので、マイナス一枚はローテーションが心配だ。そこで午後からワイシャツを買いにいくことにした。特にこだわりはないのでどこで買ってもよいのだが、…

『坂本真綾15周年記念ライブ "Gift" at 日本武道館』

今年の3月31日に行われた武道館ライブのDVD、この日は坂本真綾30歳の誕生日。弦のカルテットを含め全部で11人のバンドをバックに歌った全24曲が収録されている。 坂本真綾というシンガーと出会ったのは1年と少し前。勤め先の後輩のI君が教えてくれた。彼はい…

『MASCARA』

ジャケ買いしてしまった・・・。高杉さと美という歌手を今まで知らなかったのだけど、2007年レコード大賞新人賞受賞、『MASCARA』は3枚目のアルバムだという。ほぼノン・ビブラートのマイルドで優しい歌声と時折聴かせるファルセットが魅力(もう少し低音が出せ…

『THE GAME』 (QUEEN)

1980年に発表されたQUEEN8枚目のオリジナルアルバム『THE GAME』。銀色のジャケットには革ジャン姿の4人が並ぶ。フレディーが髪を短くし、ヒゲをはやしたのはこの頃からで、「初めてシンセサイザーを使ったアルバム」と銘打ち、それまでのQUEENサウンドか…

『My Song』

ジャズヴァイオリニスト寺井尚子の『My Song』を聴いた。ほぼ1年に1枚のペースでアルバムをリリースしている彼女にとって初のスタンダード集。「スイングがなければ」「枯葉」など、どこかで聴いたことのあるメロディーがそこかしこに。ジャズに詳しくなくて…

YUKA & CHRONOSHIP

一昨日の事なのだが、雨降る月曜の夕方、仕事を早めに切り上げYUKA & CHRONOSHIPのライブに行った。 YUKA & CHRONOSHIPはキーボド&ボーカルの船越由佳、ギター&コーラスの宮澤崇、ベース&コーラスの田口俊、ドラムスの田中一光の4人によるプログレバンド。実…

マイ・ミュージック

今、ハイドンのピアノソナタを聴きながらキーを打っている。聴きながらというのは正しくない、BGMとして流れる音楽は、部屋に差し込む陽の光や風のように全身を包み込む。聴くというより浴びる感じ。夏になったらブラジル音楽のショーロを浴びる。自宅ではな…

『Debut』

ジャズシンガー土岐麻子のアルバム『Debut』を聴いた。Cymbalsというグループからソロになり、スタンダードナンバーばかりのCD2枚を録音した後、2005年に出した初のオリジナルアルバム。 先に発表した『STANDARDS on the sofa』を聴いた時にも思ったが、ジャ…

『C.P.E.Bach フルートと通奏低音のためのソナタ集』

J.S.バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハのフルートソナタ集。バルトルド・クイケンのトラヴェルソに通奏低音はエヴァルト・デマイヤーがチェンバロとフォルテピアノを使い分ける。2006年録音の2枚組み。 バルトルド・クイケンの端整な音色…

『スターバト・マーテル』3

タイトルの邦訳は『悲しみの聖母』。キリストの最期に直面した聖母マリアの悲しみを歌った詩は13世紀に書かれたもの。たくさんの作曲家がこの詩に曲をつけいるが、今回聴いたのはアントニオ・ヴィヴァルディのスターバト・マーテル。歌はマリーニコル・ルミュ…

『スターバト・マーテル』2

ボッケリーニの『スターバト・マーテル』を聴いた。ソプラノのロベルタ・インヴェルニッツィ、弦楽はビスルマのラルキブデッリによる2002年の録音。 もの悲しい弦楽の響きに始まり、しっとりとしたソプラノが重なる第1曲から心を鷲掴みにされる。第2曲では揺…