2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『大人の見識』

『国家の品格』以降だろうか、品格をうたった『○○の品格』というタイトルの本がすごく多い。まさに"品格本"花盛りといった感がある。多くの日本人が品位ある行動に努めようと目覚めたため、案内となる「品格本」が求められているのなら喜ばしい事だが、単な…

『緋色のヴェネツィア』

この作品には「聖マルコ殺人事件」というサブタイトルがついているが、殺人を巡っての謎解きミステリーではない。16世紀のイタリアを舞台にした歴史絵巻。主人公の若きヴェンネツィア貴族マルコ・ダンドロを案内役にルネサンスの時代の街と人々を描いたルネ…

『滅びのチター師』

エビスビールCMの「あの曲」がきっかけで観た名画『第三の男』について先週このブログに書いた。そしてその中で、この映画の音楽について疑問に思った事、音楽を担当したアーントン・カラスについて、軍司貞則という人が『滅びのチター師』という本を書いて…

『テンプル騎士団の古文書』

戦争でアメリカにコテンパンにやられたからだろうか、どうも日本人はキリスト教を否定できないようだ。神道もしくは日式仏教の熱心な信者の中にはキリスト教に対し否定的な人も多いのかもしれない。しかし全体的に見れば日本人はキリスト教に対し無邪気なほ…

『Trilogia』

『Trilogia』 ショーロクラブ ショーロという音楽がある。「ブラジルの演歌」とも言われ、サンバやボサノバより歴史のあるポピュラーミュージックだ。そんな事も知らずに初めて耳にしたのは9年前、家族で出かけた「ラテンフェスティバル」というイベントで偶…

道後温泉

仕事の関係で松山にはとても縁が深い。毎月1度か2度、この町を訪れる。松山出張は飛行機が基本だ。小さな可愛らしい松山空港は町の中心からほど近く、とても便利だ。 さて、出張即ちビジネス。世知辛い話だが、昨年来の不況の影響を受けないわけにはいかない…

『第三の男』

「第三の男=エビスビールのCMソング」。あの曲がエビスビールのコマーシャルに使われてどれ位たつのだろう。TVの影響というのは恐ろしいもので、チターの音色、あのメロディーを耳にすると、自動的にビールグラスの泡が思い浮かぶ。しっかり刷り込まれてし…

『テレマン:木管楽器のための協奏曲集』

『テレマン:木管楽器のための協奏曲集』 カメラータ・ケルン 去年の春購入した「ドイツ・ハルモニア・ムンディ50周年記念BOX(CD50枚組)」を順番に1枚ずつ楽しんでいる。今回聴いたのはカメラータ・ケルンによるテレマンの木管コンチェルト集、1996年の録音…

『大人の時間はなぜ短いのか』

大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書)作者: 一川誠出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/09/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (26件) を見る 「最近一年があっという間に過ぎるなぁ」居酒屋あたりでグラス片手に誰かがつぶや…

『ヴェニスの商人』

強欲な金貸しのユダヤ人シャイロックと善良なヴェニスの商人アントーニオ。キリスト教徒とユダヤ教徒の姿を思いっきりデフォルメした、キリスト教徒目線からの勧善懲悪のお話。観客の大半がキリスト教徒だったのだろうから、この話から宗教対立やキリスト教…

『<他人力>を使えない上司はいらない』

を使えない上司はいらない! (PHP新書)" title="を使えない上司はいらない! (PHP新書)">を使えない上司はいらない! (PHP新書)作者: 河合薫出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/06/16メディア: 新書 クリック: 16回この商品を含むブログ (4件) を見る 元AN…

『ニュー・シネマ・パラダイス』

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 [DVD]出版社/メーカー: 角川映画発売日: 2009/06/19メディア: DVD購入: 11人 クリック: 68回この商品を含むブログ (111件) を見る 1989年の作品だからもう20年前になるのだ。当時結構話題になっていて、そのタ…

『極北の狩人』

極北の狩人 アラスカ、カナダ、ロシアの北極圏をいく (講談社文庫)作者: 椎名誠出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/06/12メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る 『地球どこでも不思議旅』という本が椎名誠との出会いだった。くだ…

『整理HACKS!』

いつの間に「ハック」という言葉は市民権を得たのだろうか。Yahoo!で「ライフハック」という言葉を検索すると898万件。「徳川家康」より250万件ほど多かった。びっくり。 ビジネスや日常生活の場で、より効率的に、簡単に、そして楽しく事を進めるためのノウ…

『スティング』

「エンターテイナー」というとても有名な曲がある。初めて聴いたのは小学生の頃。すぐに「大好きな曲」の一つになった。『The Entertainer』、スコット・ジョプリンがこの曲を作ったのは1902年。それから71年後の1973年に公開された映画『スティング』で使わ…

『ミスト』

2007年公開の映画『ミスト』を見た。原作はスティーブン・キング、「あなたは観た後に誰を想い、何を思うか−」「衝撃のラスト15分」予告編が印象的だった。 主人公のディビッド役はトーマス・ジェーン。子煩悩な父親であり、どちらかというと口下手な芸術家…