2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

お引越し

15年ぶりに引越しをした。転勤にともなう単身赴任ってやつで、大阪にやってきた。午前中に鍵を受け取り、午後は自宅から送った荷物と、この半月間にインターネットで調達した家具やら日用品やら、あれやこれやが配達されてくるのを片っ端から荷受して、机と…

『ジョン王』

英国史上最も評判の悪い王様なのだそうだ。十字軍で活躍した兄のリチャード1世が「獅子心王」と呼ばれるのに対し、ジョン王は17年の在位期間に大陸での領地の多くを失ったため「失地王」と呼ばれている。戦争に負け、ローマ教皇からは破門され、イングランド…

『坂本真綾15周年記念ライブ "Gift" at 日本武道館』

今年の3月31日に行われた武道館ライブのDVD、この日は坂本真綾30歳の誕生日。弦のカルテットを含め全部で11人のバンドをバックに歌った全24曲が収録されている。 坂本真綾というシンガーと出会ったのは1年と少し前。勤め先の後輩のI君が教えてくれた。彼はい…

『グラン・トリノ』

クリント・イーストウッド監督・主演、2008年のアメリカ映画。ポーランド系アメリカ人のコワルスキー(クリント・イーストウッド)はいわゆる頑固ジジイだ。妻には先立たれ、独立した2人の息子からも「今も'50年代だと思ってる」と敬遠されている。庭を丁寧…

『使命と魂のリミット』

帝都大学病院に脅迫状が届いた。「隠している医療ミスを公表し、謝罪しなければ病院を破壊する」。そのような事実は無いと断言する心臓血管外科の権威、西園陽平教授。しかし彼の下で働く研修医の氷室夕紀は、西園に対してある疑念を持っていた。夕紀の最愛…

『5万4千円でアジア大横断』

アジア・ハイウェイという道があることを知らなかった。元々は国連の事業で、アジア32ヶ国を巡る現代版シルクロードのようなもの。その1号線の東の端は東京。この本は著者の下川裕治が、カメラマンの阿部稔哉、調理師の橋野元樹とともに、東京の日本橋からト…

夏の朝

朝、寝床の中にいて聴こえてくる音がある。車の走る音、冷蔵庫の出すブーンという音、雨の音。子供の頃には母親が朝食を作る音だった。家の玄関のツバメの巣にヒナが生まれると、ピーピーかわいらしい声が聴こえてきて、朝から楽しくなった。仕事柄、暗いう…

『ミュータント・メッセージ』

ハートにガツンとくる一冊。マルロ・モーガン女史によるこの本、受け止め方は千差万別だろう。いつもはネタバレにならない程度に本の内容を紹介するのだけれど、今回はパス。読まなきゃわからないタイプの本。 感想を書く前に、この本に対する自分の立場を明…