2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『フランシスコの2人の息子』

2005年のブラジル映画。1960年代のブラジルの片田舎。貧しい小作農のフランシスコは7人の子沢山。農作業のかたわら、ラジオで聴く音楽が唯一の楽しみ。ある日、フランシスコは収穫の殆どと引き替えにアコーディオンとギターを二人の息子に買い与える。兄弟は…

『投資ミサイル』

表紙の絵は豪華な椅子に腰掛け微笑むスーツ姿の女性。その後ろには赤色灯を光らせたロボット。サブタイトルに「今度こそ最期まで読める、あなたを成長させる投資ノウハウ」とある。恐らく小説仕立ての投資に関するビジネス書なのだろう。面白そうなので買っ…

先制ありがとう張り紙3

コンビニやファミレスのトイレで「当店のトイレをきれいにご利用いただき、誠にありがとうございます」というような張り紙をよく見かけるが、これを「先制ありがとう張り紙」と名づけ、そのことを以前このブログに書いた( 先制ありがとう張り紙、先制ありが…

「ケータイ」のこと

「ケータイ」という言葉が「携帯電話」を指すようになったのはいつからだろう。日常の中で自分も普通に「ケータイに電話下さい」とか言ってるけれど、考えてみるとおかしな呼び方だ。電気自動車を「電気」と略したら電気洗濯機や電気冷蔵庫の立場がないし、…

そうめん

梅雨が明けた。日本の四季に数えてもらえない5つめの季節、梅雨。そのエンディングはなぜか「明ける」と表現される。春も夏も秋も冬も「明ける」とは言わない。でも、ジメジメムシムシした曇り空と雨降りが続く日々から、真っ青な夏空とまぶしい太陽が見える…

『ミッション』

18世紀半ばの南米、現在のアルゼンチンとパラグアイとの国境付近のジャングル。そびえ立つ断崖絶壁を登ったその先にグァラニー族の村がある。イエズス会のガブリエル神父(ジェレミー・アイアンズ)は単身絶壁を登り、布教のため単身この村を訪れる。弓矢を…

夏の必需品

クール・ビズという言葉が定着し、日本でも夏場は上着なし、ネクタイなしのスタイルが普通になった。自分の勤め先でも6月から9月まで、オフィスではネクタイなしでOKだ。省エネ、エコの意味でも重要だろうが、高温多湿の日本の夏、単純にウレシイ。 しかし…

『木靴の樹』

19世紀末、イタリア北部のロンバルディア地方の小作農民の日常が描かれた『木靴の樹』を観た。エルマンノ・オルミ監督、1978年の作品。この映画の舞台は4軒の農家が暮す農場。種まき、収穫、とうもろこしの葉をとって、水車で粉にする。馬小屋では馬の出産が…

『毒草を食べてみた』

タイトルに惹かれた。毒草すなわち毒をもった植物を食べるというのだから尋常ではない。作者の植松黎は1948年生まれのエッセイスト。86年にカリフォルニア大に招かれた頃から毒草に親しんできたというから、キャリアは長い、筋金入りだ。豊富な経験と知識と…