2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『平城京に暮らす』

平城遷都1300年の古都奈良。かつて日本の中心であったこの地の地中から、様々な文字が書かれた木の板「木簡」が出土する。今までに大小合わせ17万点の木簡が確認されているそうだが、本書ではこの木簡から奈良の都に生きた人々の暮らしを読み解く。 木簡には…

『チャイナ・シンドローム』

1979年公開のアメリカ映画。タイトルの『チャイナ・シンドローム』とは、もしアメリカの原子力発電所で炉心の溶解が起こったら、高温になった核燃料が炉を溶かして流れ出し、地球を貫いて反対側の中国まで達するという意味。この映画が公開された数日後にス…

『日本辺境論』

日本や日本人について書かれた書物はとても多く、この本の中には新しい情報は一つも書かれていないと著者の内田樹は断りを入れている。丸山眞男、梅棹忠夫、山本七平らを下敷きにしながら「辺境」という地政学的な補助線を引くことで、理解を深めようとした…

『どこでもオフィス仕事術』

著者の中谷健一が実践している「ノマド(=遊牧民)ワーキング」すなわちオフィスのデスクに縛られず、オフィスの外で働く技術を紹介した本。インターネットに接続できるノートパソコンを中心とした仕事術だ。 商社の営業マンという仕事柄、出張は多い。新幹…

『ワイルドバンチ』

国家がまだ若く、良く言えば自由、悪く言えば信じられないくらい無法だった時代のアメリカ大陸。パイク(ウィリアム・ホールデン)は賞金首のおたずねね者。賞金総額4500ドルの強盗団ワイルドバンチのリーダーだ。そんなパイクを追いかける賞金稼ぎ達は強盗…

『ヘンリー五世』 

後に「100年戦争」と呼ばれるイングランドとフランスの戦いの最中、海を渡ったイングランド軍と、その数4倍のフランス軍とが聖クリスピアンの祭日に戦ったアジャンクールの戦い(1415年10月25日)前後の模様が描かれる。 主役のイングランド王ヘンリー五世は、…

『MASCARA』

ジャケ買いしてしまった・・・。高杉さと美という歌手を今まで知らなかったのだけど、2007年レコード大賞新人賞受賞、『MASCARA』は3枚目のアルバムだという。ほぼノン・ビブラートのマイルドで優しい歌声と時折聴かせるファルセットが魅力(もう少し低音が出せ…

『戦場のピアニスト』

第二次大戦中、ナチスドイツに占領されたポーランドでの実際にあった話。主人公のシュピルマン(エイドリアン・ブロディ)はユダヤ人ピアニスト。ラジオ局での演奏中に受けた爆撃を境に、彼の人生は変わった。財産没収、ゲットーへの強制移住、強制労働、そ…

プラネタリウム

プラネタリウムに行ってきた。朝から休日出勤して一人残務を処理した後に、ふと思い立ち行ってみたのだ。 ほの暗いドームの中、直径20メートルの半球型の空間は独特の雰囲気がある。椅子を思い切りリクライニングさせてクリーム色の天を仰ぐとワクワク感がつ…