夏の必需品

 クール・ビズという言葉が定着し、日本でも夏場は上着なし、ネクタイなしのスタイルが普通になった。自分の勤め先でも6月から9月まで、オフィスではネクタイなしでOKだ。省エネ、エコの意味でも重要だろうが、高温多湿の日本の夏、単純にウレシイ。

 しかし上着とネクタイが全く不要かというとそうではない。行事やセレモニーなど、オフィシャル度の高い場、初めての訪問やエライ人にお会いいただく場合など、上着を着てネクタイをつけたくなる場面は結構ある。冷房の利いた新幹線や飛行機の中は問題ないが、外を歩く事だって当然ある。炎天下、パソコンや資料の詰まったカバンを持って上着を着て歩くなんて、想像しただけで頭がクラクラする。脱いだ上着を腕にかけて歩いていると、邪魔だし腕が暑くて汗ばんでくる。指に引っ掛けて肩越しに持つという方法もあるが、背中が暑いし、ポケットの中身を落としてしまいそうで心配。いずれにせよ雨なんか降ろうものなら傘もささなきゃならず、もう最悪だ。

 そんな時役立つのがペーパーバッグ。駅の売店などで売っている紙製の手提げ袋だ。誰でも知っている数百円のアレ。珍しくもなんとも無いが、常用している人は意外と少ない。縦長の大きなヤツではなく、横長の小さなタイプがイイ。雨の日もあるので、外側に透明のフイルムが付いているものに限る。結構丈夫で、乱雑に扱わなければひと夏の間十分持つ。上着とネクタイとをその中に放り込んで事務所を飛び出し、到着直前に駅のトイレやタクシーの中でネクタイをつけて上着をはおってイザ臨戦態勢。空になったペーパーバッグはたたんで出張カバンの中に・・・というのがいつものパターン。お土産など荷物が増えたときにも重宝する。

 ちょっとした事なのだけれど意外と快適で、費用対効果バツグン。外出・出張の多い営業マン・営業ウーマンの皆さんに是非オススメ、夏の必需品だ。