コメダ豆


 土曜の夕方、休日出勤の帰り道。一つ先の駅までのんびり歩くと風が心地よく頬を撫でる、良い季節だ。コメダ珈琲店に立ち寄り一人くつろぎタイム。出張先などで喫茶店はよく利用するのだが、着席即ノートパソコン起動のサテライトオフィス状態が常。たまにはのんびり喫茶店で過ごしても罰はあたるまい。

 店内は帰宅前の一時を過ごす人たちで適度な賑わい。お水と熱々おしぼりを持ってきてくれたお嬢さんにホットコーヒーをオーダーした。コメダ珈琲店は名古屋発祥のコーヒーチェーン。愛知県下ではどこに行っても必ずお目にかかる。今HPで調べたら愛知県に264店、全国で458店あるそうだ。やはり半分以上が愛知県下にあるのだ。木の温もりが感じられる店内に、ソファー席が定番で、高めのパーテーションがブライベート感を演出してくれ居心地が良い。コメダ珈琲店は繁華街だけでなく、郊外の住宅地にも多数出数出店している。新聞や雑誌を読みながら長時間過ごせる、地元民のくつろぎスペースなのだ。コーヒーは昔ながらの喫茶店の味。今風に小洒落ていないのも安心できて良い。

 コメダ珈琲店では飲み物におつまみが付いてくる。小袋に入った豆菓子なのだがこれが妙に美味しい。自分は勝手に『コメダ豆』と呼んでいる。正式名称は不明だが、周囲の愛知県民に「コメダ豆って美味しいよね」というと、大抵は「あぁ、アレね」とワカッテもらえる。コメダのロゴが印刷された、クリーム色の小さな袋に入って出てくるコメダ豆。ピーナッツに衣がついていて、ほんのり甘くて少し塩味。その加減が絶妙でコーヒーによく合うのだ。袋からお皿に移してポリポリ。いつもの味が嬉しい。

 喫茶店激戦区の名古屋では、コーヒーにおつまみが付いてくる事は珍しくない。ナッツだったり柿の種だったりイロイロだが、コメダ豆のポイントは高い。一袋10円で小売もしてくれるらしい。さすがコメダ珈琲店