節目感

 夏休みが終わった。会社勤めの身としては夏休み=盆休みなので、夏休みはとっくに終わっているのだけれど、9月になると「夏休みが終わった」と思ってしまう。学生の頃の名残にすぎないのだが、少しだけ気持ちが新たになったりする。そう、実感として9月1日は8月1日より気持ちが新たになる度合いが高い。この「気持ちが新たになる感じ」を「節目感」とでも言おうか。

 日本人にとっての「節目感」No.1は1月だろう。年が変わり日本中で「おめでとうございます」とやるのだから間違いない。問答無用のダントツ1位だ。2位は学校年度の始まる4月、これも堅い。学生の頃はみんなそうだったし、3月決算4月新年度の企業は多いから、新入社員が来るのも4月だ。3位は少々悩む。夏休みの明ける9月か、4月始まり年度の後期が始まる10月か。甲乙つけ難いが、僅差で9月に軍配を上げたい。始業式前の教室、久しぶりに会った級友が急に大人びて感じられたことが思い出される。

 8月30日の衆議院選挙の結果は民主党の圧勝で、政権交代となるこの9月。後の世から日本の大きな節目だったと言われることになるのだろうか?