浪花ひとくち餃子「餃々」


 飛行機での出張帰りの夕刻。伊丹空港からモノレールに乗って、千里中央までやって来たらお腹が鳴った。「う〜ん、何か食べていこうかな・・・」せんちゅうパルを一人ブラブラしているうち、強力な引力で引き寄せられたのが浪花のひとくち餃子「餃々(チャオチャオ)」千里中央店。 以前の記事(餃子鍋焼き餃子)にも書いたが、自分は餃子が好きだ。「三食とも焼餃子はつらい、一食は水餃子にしてくれ!」というくらいの餃子好きなので、突然の引力にも何ら驚くことはない、予定調和だ。

 「お一人様ですか〜?コチラへどうぞ〜」とカウンター席一番奥へ案内される。カバンを置いてコートを脱ぐと同時に餃子2枚と生ビールを注文する。お目当ての餃子が焼き上がるのを待ちきれずにグビグビグビー・・・・・・・ッぷは〜!!

 餃々の餃子は関西に多い小ぶりな一口餃子。薄手の皮のパリパリ食感が香ばしい。そして特徴的なのは「福包み」というその包み方。餃子の両端を閉じずにあえて開けてある。こうすることにより余分な油が流れ出て、お腹にもたれず幾つでも食べられるのだ。肉の旨みが流れ出てしまうのでは?という心配はご無用。幾種もの粉がミックスされた「白い水」が餃子の羽となってパリパリの食感をかもし出すのだが、この羽が流れ出た旨みをシッカリKeepするのだという。


 薄い皮を破らぬよう、そっと箸で取り分けてタレに浸す。口に運ぶとこんがりとした良い香りが鼻腔をつく。サクッ、サクッ・・・。そしてジワッと染み出す餡の美味しさ。ほのかにニンニク、控えめショウガ。しっとり軟らかな餡はとても優しい味付け。ここの餃子は皮を味わうことを軸に組み立てられているようだ。「う〜ん、たまらんよ」などと思いながら箸はもう次の一つを取り分けている。二つの餃子を焼き面を外にして合わせるようにつまんで一口で食べると、パリパリ感がアップしてこれまた美味しかったりすることを発見した。

 オーソドックスな酢醤油で半分食べ、残りは味噌ダレで。どちらも捨てがたいが、アッサリした酢醤油の方がパリパリ食感と具材の味わいが楽しめて好きだ。久しぶりに食べた餃々のひとくち餃子。出張の疲れもどこへやら。美味しく楽しくいただきました。