すみよっさん


 年末から地元で家族とともに過ごし、年が改まって正月3日に大阪に戻ってきた。単身赴任暮らしも17 ヶ月目ともなると、一人住まいのマンションに帰ってきて「ふ〜、やれやれ・・・」などと思ってしまう。困ったものだ(笑)。まだ陽が高いので、大阪で一番賑わうという「すみよっさん」こと住吉大社に初詣に行くことにした。

 地下鉄御堂筋線の動物園前駅から路面電車に乗り換える。大阪と堺とを結ぶ阪堺線、普段はいつ乗っても客はまばらなのだが、さすがに満員だ。住吉鳥居前駅で下車するとすぐ目の前に住吉大社がある。大きな鳥居をくぐると屋台が立ち並び大変な賑わいだ。お好み焼き、焼きそば、焼きとうもろこし・・・魅惑的な香りがあちらこちらから漂ってくる。すごい行列の人形焼のお店を発見。「最後尾こちら」のプラカードが見える。人気店のようだ。ぞろぞろと朱塗りの太鼓橋を渡ってその先の手水舎で手口を清める。

 住吉大社には拝殿が複数あって、第三本宮、第二本宮、第一本宮の順に参拝。それぞれにお祭りしている神様が違うのだ。ぞろぞろと拝殿前に進み、お賽銭を投げて祈願。弟の快癒、息子の大学合格、家族の幸せ・・・エトセトラ。第四本宮に参拝していなかったことに気付き、後戻りして参拝。去年はお世辞にも良い年とは言えなかった。今年は良い年になりますように。賑わいを見せてはいたが押すな押すなの大混雑ではなく、普通に参拝できたのは良かった。

 お守りや絵馬を買うでもなしに境内をぶらぶら。通りすがり、「信じられへん〜」と嘆く女性の手には「大凶」のおみくじ。大凶も(ちゃんと)あるのだと感心する。賑やかな音楽が聞こえてきたので行ってみると、揃いの法被を着てねじり鉢巻きをしたご婦人達が踊っていた。「住吉おどり」というのだそうだ。屋台の間をぶらぶら。空腹ではなかったけれど、せっかくだから(と言うか、引力に抗しきれずに)中に入る。熱燗&おでんにしようか迷ったが、ビール&たこ焼きをオーダー。特に美味しかったわけではないが、まぁ雰囲気を味わったということで良しとしようか。