『ミラーズ』


 2008年アメリカのホラー映画を観た。大火災の後放置され廃墟となったデパート(怖っ!)が舞台。店内は火災の後が生々しいのだが、数多く残された鏡だけはピカピカに磨かれている。ピカピカな鏡に手の跡がついているのだけれど、この手の跡は拭いても消えない、それはナゼかというと・・・・・・。主演はキーファー・サザーランドジャック・バウアーではないが刑事の役だ(停職中だけど)。鏡の中の敵から家族を守るために走り、吼え、戦う。

 この映画、単なるホラーじゃぁ無い。たくさんある怖いシーンのうちの幾つかは結構強力なスプラッターだし、ナゼにこのような恐ろしい事態が起こっているのかを停職中の刑事が突き止めるという、ミステリーの要素もある。そしてそのような恐ろしい事態から家族(別居中だけど)を守ろうとする、家族愛の話でもあったりする(少し盛り込みすぎの感も否めない)。映画の後半で修道院が出てきた時は「オイオイ、神様が解決すんのー?コレだからキリスト教徒は困る」とガッカリしかけたのだけれどそれは杞憂だった。戦いの最後は「おぉ、そう来なくっちゃ!」と思えるものだ。そして最後には結構グッと来るおまけまで用意されている、やってくれるじゃん。

 久しぶりに観たホラーはシッカリ楽しめる一本だった。