ツバメ来る

 ゴールデンウィーク中のこと。外出しようと玄関の扉を開けると目の前を黒い影が横切って飛んでいく。そして「ピピピィッ」と鳴く声。「おぉっ、ツバメか!?」

 玄関脇の高い所、6−7年前にツバメが巣を作った。毎年やってきては卵を産み雛を育て、そして巣立っていく。初夏を告げる楽しみとして、毎年待ちわびていた。ところが2年ほど前、この巣がスズメに荒らされ、去年はツバメが来なかった。巣の底には大きな穴が開けられ、中には枯れ草が入っている。もうツバメは来ないのだろうと諦めていた。ところがどうだろう、やってきたツバメは一週間たたずに穴をふさぎ、上部も補強している。えらいものだ。

 そのうち卵を産んで雛がかえり、ひし形の口を大きく開けた雛達がピィピィ鳴き、親は餌を求め飛び回るのだろう。賑やかになる、楽しみだ。