スカイツリーを見上げた朝

 火曜水曜と東京に一泊二日の出張。梅雨の合間の好天で、昼間に外を歩くと汗だくだった。初日の夜は麹町界隈で楽しく会食。生ビールとハイボールを3杯ずついただき、23時頃上機嫌でホテルにチェックインした。その時、フロント脇に東京スカイツリーのお土産が沢山並んでいた。「近いんですか?」と尋ねると「3、40分位です」。別に近所というわけではないようだが、話題のスカイツリー、間近で見てみたくなってきた。

 携帯電話のアラームで5時に起床。地下鉄を乗り継いで6時半には押上駅に到着した。地上に出ると、真新しい周辺施設のビルがある。このあたりだけは下町押上のなかでもピカピカの一角なのだろう。あたりには観光客の姿もちらほら見えたが、犬の散歩やジョギングをする地元の人たちの方が多い、平日の朝の風景だった。

 ツリーはどこだ?と、キョロキョロしながら歩くこと数十秒、目の前にテレビで見慣れたあの姿が登場した。デカい。相当にデカい。抜けるような青空を背景に、朝日を浴びた634mは想像していた以上の高さでそびえ立っていた。見上げる首の角度が尋常でなく、後ろにのけぞりながら携帯で写真を撮影(笑)。こんな体勢で写真を撮ったのは初めてかも知れない。こんなデカい物、よく作ったものだと感心する。

 ホテルに戻ってテレビをつけると、今見てきたばかりのスカイツリーが映っていた。今年5月22日の開業から50日が経過し、丁度この日から当日券の販売が始まったのだそうだ。、階上のテラスには、徹夜組を含む百人以上の人達がならんでいたそうだが、全く気付かなかった。登らずに下から見上げただけだったけれど、世界一のテレビ塔を間近で見られたのはちょっと嬉しい。早起きして手に入れた、出張の合間の小さなヨロコビだ。