雪の日の思い出

 もう8年前になる。2002年の正月3日、前の晩から降り続けた雪で、迎えた朝は一面の銀世界だった。朝寝を決め込んでいた午前9時、『すごい雪積もっとるよ』当時小学1年生だった娘が起こしてくれた。小学3年生だった息子も起きて外へ飛び出すと一面の銀世界にまだ雪が降り続いていた。「かまくらをつくろう!」息子の提案に「よし、かまくらをつくるぞ!」と応える。刈り取ら。れた後の田んぼの真ん中に雪を集める。最初は壁をつくり始めたのだが、不安定なので、大きな雪山を作って後から横穴をあけることにした。最初寒かった体もすぐにポカポカに。田んぼのあっちからこっちから、雪を運んできては山に積む。息子は大はしゃぎ、娘も小さな手でバケツに雪を集め運んでいた。

 10時頃に一休みしての朝ごはんを済ますと、妻も参加して4人がかりでかまくらづくりを続ける。大人の目の高さまで積み上がった雪山に大きな横穴を開ける。何とか4人が入れそうな空間ができると、中にレジャーシートを敷いた。家からお菓子を持ってきてかまくらでオヤツを食べる。窮屈なのだけれど楽しくおいしかった。時間は午後2時頃、開始から何と5時間。息子も娘もよくがんばったなぁ。

 41年ぶりの大雪だった。当然の事ながら翌日、翌々日と猛烈な筋肉痛に襲われたけれど、童心に帰って遊びつくした、懐かしい雪の日の思い出だ。