先制ありがとう張り紙2


 コンビニやファミレスのトイレで「当店のトイレをきれいにご利用いただき、誠にありがとうございます」というような張り紙をよく見かけるが、これを「先制ありがとう張り紙」と名づけて 以前このブログに書いた。他者から寄せられる期待に応えようとする人間の心理を逆手に取ったあざとさが鼻につき、どうも気に入らないのだ。この手のモノって、一度気になるととことん気になってしまって仕方がない。出張で出かけた大阪市内のビルのトイレで見つけた張り紙は先制ありがとう張り紙「禁煙編」だった。丸3年使い倒して相当にくたびれた携帯電話での撮影のため画面がカナリ薄暗いが、白黒コピーの張り紙がタイル貼りの壁にテープではり付けてある。

トイレに入った人間は次の4種類に分類できる。

 1)このトイレでタバコを吸う気など全く無い
 2)このトイレでタバコを吸いたいのだが、我慢しなくちゃと思っている
 3)このトイレでタバコを吸おうと思っている
 4)タバコをすでに吸っている

 この内、真に「ありがとうございます」と言われるに値するのは2)の人のみ。この張り紙、1)にとっては「何のこっちゃ」、4)にとっては「うるせいな、ほっとけ!!」だ。このトイレに張り紙をはることで効果を期待したい対象は3)の人だけということになる。タバコ吸う気マンマンで入ってきて「ありがとうございます」と言われるとどんな気持ちになるのだろうか。

いずれにせよ「ご協力ありがとうございます」じゃなくて、「ご協力お願いします」だと思うのだが・・・・。