大阪に来たのだから読んでおかねば、と織田作之助の『夫婦善哉』を読んだ。1940年、真珠湾攻撃の前年の作品だ。 問屋の息子維康柳吉は妻子ある身ながら芸者上がりの蝶子と駆け落ちをする。ボンボン育ちの柳吉は定職にもつかず、蝶子の稼ぎで二人は何とか食い…
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