通天閣


 大阪で過ごす初めての週末、天気も良いので出かけることにした。目的地に選んだのは大阪人の心のシンボル(公式ガイドより)、「通天閣」!!朝食、後片付け&洗濯を済ませて地下鉄に乗った。動物園前駅で下車すると、午前10時というのに真夏を思わせるような日差しが待ち受けていた。駅周辺は開店前の店舗やどこかへ出かける家族連れといった、静かな休日の午前中の風景なのだが、通天閣のある新世界エリアへ足を踏み入れると空気が変わった。ここは観光地、もう臨戦態勢だ。すでに営業中の店も多く活気があり、カメラ片手の観光客も多い。入場料600円を払って通天閣展望台に上ると先客多数。大阪城、六甲山、生駒山天保山、ビル街…。好天のおかげで大阪の街を一望できて気分は上々。それにしても広い。広くて建物がやたら沢山ある。商都大阪のスケールの大きさを体感できた。

 展望台から降りると新世界はさらに賑やかさを増していた。あたりをぶらぶら散策すると、あちこちの串カツ屋や立ち飲み屋で昼前というのに一杯やっている人が数知れず。観光客も多かろうが、普通に飲んでる地元のオッチャンも多そうだゾ(笑)。そんなオッチャンの一員となるべく、ジャンジャン横丁という小路にある串カツの「てんぐ」に入ると、ここもやはり店内はほろ酔いの面々で満員。少し早いが串カツとドテ焼きと生ビールのランチと洒落込んだ。揚げたての串カツは水溶き小麦粉の濃度が高くてパン粉の目が細かいのでコロモがシッカリしている。これを二度づけ厳禁のソースにタップリ浸していただく。美味美味、生ビールとの相性もピッタリ!ひとしきり堪能した頃、店内に貼られたポスターに大笑いした。「金曜日は串カツの日、フライデー」さすが大阪だ・・・。人気店なのだろう、外に出ると行列ができていた。

 新世界というとディープな大阪で少し怖いイメージだったが、実際に行って見ると観光地としての一面と昔ながらの大阪の一面とが奇妙なバランスでミックスされていて面白かった。午前中の探索だったけれど、夜はもっと賑やかなのだろう。今度は夜来てみよう。